実践ガイド
展示会の準備ガイド:商談のたびに受注を伸ばすためのメソッド
展示会の勝負は開場前に始まり、閉場後もしばらく続きます。展示会の準備とは、コレクション、価格、商談アポイントを数週間前に固め、ブースではスムーズに受注し、そのあと決めかねているバイヤーをフォローアップすることです。成果を測る指標とあわせて、そのメソッドを段階ごとにご紹介します。
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この記事のポイント
- 展示会の勝負は開幕前に決まります。コレクションの準備、最新の価格、商談アポイント、チームへの事前説明がそろっていることが前提です。
- 会期中は1分1秒が大切です。注文は素早く、ミスなく、取引条件を適用したうえで入力できなければなりません。
- 展示会が終わっても、まだ決めていないバイヤーがいます。セレクションを添えたフォローアップが、展示会の成果を会期後まで伸ばします。
- 展示会の成果は、注文件数、新規取引先、平均注文額、フォローアップからの受注といった数字で測りましょう。
ブースの費用、出張費、サンプル、チームの時間。展示会はブランドにとって大きな投資です。出展するだけでは採算はとれません。展示会で最も成果を上げているブランドは、数週間前から商談の準備を進め、スムーズに受注し、閉幕後には計画的にフォローアップしています。出展する展示会そのものを選ぶには、業種別の展示会カレンダーをご覧ください。
6〜8週間前:コレクションとツールを準備する
- 出展するコレクションを確定する。品番、カラー、サイズ、卸価格、希望小売価格。
- 国別・通貨別の価格表、最低発注量、前払い金の条件を更新する。
- 商品画像(packshot)、着用写真、ルックブック、ラインシートなどのビジュアルを準備する。
- すべての営業担当者、エージェント、ショールームが、最新のカタログとアクセス権を持っているか確認する。
ほかのすべてはこの準備にかかっています。仮の価格で送ったラインシートをあとから訂正すると、バイヤーに不信感を与えてしまいます。
3〜4週間前:商談アポイントを埋める
良い商談は、展示会の前に予約が入っているものです。既存の取引先には時間枠を提案して招待し、会いたい見込み客を絞り込み、ラインシートやルックブックを先行して送りましょう。
事前にコレクションに目を通したバイヤーは、セレクションを用意して来場します。商談は短くなり、注文は大きくなります。
前日:4つのポイントをチームに説明する
- シーズンの重点:主力モデル、新作、推したい商品。
- 取引条件:最低発注量、認められる値引き、支払条件、そして例外を認められる担当者。
- 目標:売上、新規取引先数、営業担当者ごとの商談件数。
- 役割分担:誰が接客し、誰が入力し、誰がフォローアップを担当するか。
例外の扱いは開幕前に決めておきましょう。最低発注量を下回る注文を受けてよいかわからない営業担当者は、バイヤーの前でその場しのぎの対応をすることになります。基準の決め方は、ホールセールの最低発注量のガイドをご覧ください。
会期中:スムーズに受注するには?
ブースでは、バイヤーの時間は限られています。受注は会話のテンポに合わせて進む必要があります。取引先を呼び出し、購買履歴を確認し、画像付きのコレクションを見せ、カラー別のサイズグリッドに入力し、プレパック(サイズとカラーの固定セット)を適用し、注文内容を確認して署名をもらう。納期、素材、在庫状況など、情報がひとつ欠けるたびに、バイヤーの迷いがひとつ増えます。
思わぬトラブルを避けるための備えは2つです。会場の通信が混雑しても動作する受注ツールと、署名前に表示される取引条件です。最低発注量を下回る注文だったと、あとから気づくことがないようにしましょう。
会場で発注しないバイヤーへの対応
多くのバイヤーはメモをとり、複数のブランドを比較し、展示会のあとで判断します。そのセレクションを下書きや保存済みカートとして記録し、日付付きのリマインダーを設定しましょう。この下書きがフォローアップの土台になります。
展示会後:5つのステップでフォローアップと送信
- 数日以内に、各取引先に注文内容の確認書を送る。
- 決めかねているバイヤーには、予算が埋まってしまう前に、セレクションを添えてフォローアップする。
- 注文を集約し、モデル別・カラー別の数量を確認する。
- 生産のリードタイムに間に合うよう、数量を工場に送る。
- 記憶が新しいうちに、チームで振り返りを行う。
展示会の成果はどの指標で測るべきか?
| 指標 | 測定するもの |
|---|---|
| 注文件数 | ブースの活動量 |
| 受注金額 | シーズン全体に占める展示会の比重 |
| 新規取引先 | 展示会での取扱店開拓力 |
| 平均注文額 | 注文の深さ |
| フォローアップからの受注率 | 展示会後のフォローの効果 |
| 受注数の多いモデル | 生産を調整するためのシグナル |
展示会の準備:逆算スケジュールのまとめ
以下の時期は目安です。自社の生産カレンダーに合わせて調整してください。コレクションと価格は6〜8週間前に確定し、商談アポイントは3〜4週間前から埋め、前日には例外の扱いも含めてチームに説明します。ブースでは取引条件を表示したまま入力し、決めかねているバイヤーのセレクションを保存します。そのあと確認書を送り、フォローアップし、注文を集約して工場に送ります。
よくあるご質問
展示会の準備はどのくらい前から始めるべきですか?
目安として、コレクション、価格、ビジュアルの準備には6〜8週間を見込みましょう。商談アポイントは開幕の3〜4週間前から埋め始めます。これらの時期は自社の生産カレンダーに合わせて調整してください。
ブースで注文に署名してもらうべきですか?
バイヤーの準備ができているなら、そのほうが望ましいです。注文が確定し、取引条件も明確になります。それ以外のバイヤーについては、セレクションを記録し、速やかにフォローアップしましょう。
展示会中の入力ミスを防ぐにはどうすればよいですか?
わかりやすい入力グリッド、標準的なアソートのためのプレパック、取引条件の自動適用で、ミスの大半は防げます。紙の発注書をあとから再入力するよりも確実です。
展示会後はどの指標を追うべきですか?
表では6つを挙げています。注文件数、受注金額、新規取引先、平均注文額、フォローアップからの受注率、受注数の多いモデルです。これらでブースの活動量、シーズンに占める展示会の比重、フォローアップの効果を測ります。
出典
- 展示会・商談会への出展支援 — 日本貿易振興機構(ジェトロ)
- 《視点》展示会の役割 — 繊研新聞
- 5 conseils pour réussir son salon international — Bpifrance
- Comment réussir son salon à l’étranger — Team France Export
- Guide de l’exposant : bien préparer son salon — CCI Seine-et-Marne